独伊旅行記⑦ バカラック〜ケルン

シュターレック城を出て町へと降りて、鈍行でケルンへ向かう。
YHの朝ごはんは充実してるとは言い難い。下へ降りるとパン屋が開いていたので、地元の人の流れに混ざってシュトーレンを購入。

予定ではこの時点で残り1日。
この日はケルンへ移動して大聖堂周辺を見てまわり、次の日の昼の便でマルタへ帰る予定。

町並みをぐるりと散策した後、電車でケルンへ。

行き先はケルン大聖堂。
観光客は常に多いが受付はそんなに並ばずに入れる。ここで2時間弱ほどぼんやり過ごす。ステンドグラスの光が綺麗。

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駅近場にしては安めのホテルにチェックインして過ごしていたところ、夜20時くらいに急に停電。窓の外を見ると他は明かりがついているので、部屋を開けて顔を出して見るとスタッフがわんさか。どうしたのか聞いたものの、「部屋に入って待っててすぐ戻るから」の一点張り。

まぁいいかと思い復旧を待っていたのだが、結局、30分くらいかかって漸く明かりがついた。30分はすぐとは言わんぞ、と思っていたらお詫びにということでドリンクが一本無料になった。


次の日の朝、7時起床予定でアラームをかけたにも関わらず、10時30分に起床。
時計を寝ぼけながら二度見三度見して、四度見くらいでやっと現実を受け入れて事態を把握。飛行機の離陸時間が10時30分だったので、もういいか、と思ってそのまま二度寝。一人旅にありがちな失敗例です。よいこはまねしてはいけない。
つーかアラームで起きろよとかそういう

諦めてぐっすり熟睡したのち、帰りの飛行機を再手配しようとケルン→マルタで検索。
次の日で帰れる飛行機があったものの、かなり高額。
4日後の格安航空便のチケット代と、そこまでの宿泊費をあわせても、次の日の飛行機の方が高額だったため、ケルン滞在を4日延長する羽目に。


問題はここからだった。

フロントに滞在延長の旨を伝えに行くと、部屋を移動してくれと言われた。元々止まっていた部屋がシングルの金額でキングサイズの部屋だったので。新しいキーを貰い、荷物を持って移動。

しかしここで、とんでもない事が起きた。
渡された部屋のキーが、現在進行形で使われている部屋だった。

部屋に入って荷物がある時点で、おや?となったのだが、少し中に入って見ると洗面所からシャワーの音が聞こえて来たため、「これは絶対にアウトだろ!?」と思い慌てて退散。フロントへ直行して文句と共にキーを返却。
フロントの兄ちゃんは「いやーごめんね、こっちなら大丈夫だから」とまた新しいキーを出して来た。まぁ一度きりなら…いや全く良くないけど海外だし危ないなあ、と思いつつ新しい鍵を持って向かう。

またしても、扉を開けるとサロペットを着たお兄さんが机の前に座っていた。
目があってにっこり。にっこりしてる場合じゃないなと思いつつ、お兄さんに謝って(何で俺が謝らなきゃならんのか)最早呆れながらフロントにキーを突っ返した。いい加減にしてくれと怒ったら、他のスタッフがやってきて謝罪しながら新しいキーを出してくれた。

さすがに3回目だから、というよりは多分あのスタッフが相当いい加減だったんだろう。
ここでようやく新しい部屋に移動できた。移動先の部屋が何故かまたキングルームだったので、それならもう初めからここで良かったじゃん…とは思った。

同じ事をされたらと思うと心底恐ろしいので、部屋に貴重品を置きっぱなしにすることはなかったし(当たり前だが)、室内にいるあいだはずっとチェーンと自前の物理鍵で施錠しておいた。元から徹底はしていたものの、実際にこういう事が起こると軽く肝が冷える。



次の日からの4日間。
主にケルン市内を歩き回ったが早々に飽きてきたので、チェーン店のメニューを食べ比べてみたり、昼間は駅前で本を読んだりして過ごしていた。
流石に丸3日暇なのは勿体無いので、電車でデュッセルドルフへ足を伸ばしてみたりした。市内の観光をして久々にラーメンを食べた。店員が全員日本人だったので突如日本の中に放り込まれたような感覚。これが結構気持ちが悪くなる。恐怖心なのか、心臓がばくばくしたので、ラーメンは美味しかったが早々に退散。
覚悟して無い状態で放り込まれんのはだめなんだなあ、と今更ながら実感。この感覚になるのは日本のみなので、つくづく何か向いてないのかな、と思わされる。

その後は特に何事もなく、予定通り4日後にケルンの空港からマルタへ帰国。

想定外の事もあったが、ずっと行きたいと思っていた場所に行けた旅だったので大満足。


以上、独伊旅行記でした。ちゃんちゃん。