独伊旅行記⑥ フランクフルト〜マインツ〜バカラック、シュターレック城

30日、フランクフルト。市電近くのビジネスホテルに泊まる。

ホテルのフロントで聞くまで全く知らなかったのだが、この日は大規模なマラソン大会の開催日だった。
あちこち道路が規制されている上に思いっきり市内をぐるっと回るルートなので、観光しようにも大回りに移動しなければならないので骨が折れる。
まぁ行こうと決めていた場所はゲーテ博物館くらいのものだったので、取り敢えずそちらへ向かう。

博物館とゲーテの生家は隣り合わせで、博物館の入り口でチケットを買って、博物館の中から生家にも入れるという仕組みになっている。説明プレートには英語表記もあるので、ガイドなどがなくても楽しめる。(確か受付で借りることも出来るし、ガイドツアーもあったような)

調度品や邸内の雰囲気はとてもよくて写真映えする。ゲーテに興味がなくても、資料も兼ねて写真を取りに行く価値はあると思う。

www.goethehaus-frankfurt.de


博物館を後にして近場のカフェで珈琲を飲んで、中央駅周辺をふらふらと歩いて百貨店などを物色。目をつけていた酒場に寄って昼からビールとウィンナーを食べていると、予定していた電車の時間が来たので慌てて駅へ向かった。

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この時期になるとぎりぎりだが冬季に入っており、バッハラッハやマインツの目当てとなるライン川クルーズは、基本的には休業中である。
電車でバッハラッハに行くにはマインツを経由することになる。


マインツも少し見てまわろうと思っていたので、駅を出て街の中央まで歩く。どうやらこの日は街の祝日か何かだったのか、広場の中にはカラフルな屋台やメリーゴーランドなんかがあり、家族連れでかなり賑わっていた。
マインツの大聖堂は大きくはないが廊下や中庭が特に綺麗なので写真を撮る人にはすごくおすすめ。
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時間が来たので中央駅へ戻り、そこからバカラックへ。この路線では鈍行しかないので、間違えることもない。
ちなみにバカラックは「バッハラッハ」とも呼ばれるのだが、現地の人の言い方やアナウンスを聞いてると殆ど「バハハ」に聞こえる。バハハて。実際に聞くとちょっと笑える。

バカラックの駅は無人駅になっている。駅を降りて右手側に進むと商店街が広がっていて、城へ上る道も商店街のあたりにある。
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この日泊まるのは古城ユースのシュターレック城。道なりに進むと町の案内板があるのだが、この時は城への最短ルートが閉鎖されていて案内板通りには進めなかったので、近くの雑貨屋の店員に道を聞いた。

家と家の間にある、細い階段とも坂とも言えぬようなのが入り口で、実際そこから城までの道のりはかなり険しい急斜面になっている。自力でちゃんと歩ける子供なら手を繋いでいれば心配ないが、荷物が多い人やサンダルの人には辛いかもしれない。
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この傾斜。中々すごい。

この城へ上がる道の途中から見えるライン川の景色が本当に素晴らしいので、夕方に来てゆっくり登るのが良い。山の斜面には青い葡萄畑が広がり、上から見おろすとこじんまりとしたバカラックの町とライン川が見下ろせる。途中には廃墟のような洋館もあり、雰囲気は抜群だった。(何か出そうだった)

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城の入り口からまっすぐ進むとフロントのある建物があり、そこの地下が食堂になっている。フロントのあるところではカフェメニューも提供している。ここのユースはフロントのスタッフ以外は基本的に英語が通じないので、何かあったらフロントがあいている時間に行かなければならない。ドイツ語と英語でひっちゃかめっちゃかな会話をする羽目になる。

古城ユースというものに初めて泊まったので、水周りや虫など心配だったのだが、室内は綺麗とまでは言えなくともそこそこ快適だった。


また、城からもライン川が見下ろせるが、日が落ちるくらいになると完全に何も見えないので、早めに到着した方が良いかもしれない。


シュターレック城YHの予約はこっちの記事に書いてあります。
maukca-memo.hatenablog.com

独伊旅行記⑤テュービンゲン~ハイデルベルク~フランクフルト

前回:ミュンヘンからロイトリンゲン、リヒテンシュタイン城に(一応)行き、急遽取った宿に泊まった。

次の日の朝、一度ルームサービスというのを利用してみたいと思っていたので挑戦。日本でも海外でも一度もルームサービスを利用したことがない。しかも英語で電話(と言っていいのか)も初めてだ。

完全に余談だけど、コミュ症だとどうしてもメールでのやり取りが増えて自然と英文メールは書けるようになります。

緊張しつつオーダーをトライ。ここのホテルは朝食が付いており、その朝食を部屋でも食べられるというもの。朝食メニューを見ながら幾つか注文をする感じだ。

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まぁ割とスムーズに出来て一安心。ルームサービスの朝食でも普通にあったかいし美味しかった。チャージ料かかるかなーと思ったけど何故かかからず。良かった。

この日は生憎、シュトゥットガルトから下の方は霧が酷く、若干小雨が降ったり降らなかったりだった。テュービンゲンをぐるっと散策。全体的に生活のしやすい小さな街という印象を受けた。観光客もちらほらといたが、テュービンゲンは「車輪の下」などで有名なヘルマン・ヘッセの故郷だったりする。学生の頃に読んだ。

こじんまりした街だが、昔ながらの建物や道が多く、入り組んだ路地も雰囲気たっぷりだった。小学生が小さくて丸い赤いポスト(日本の古いポストの小さい版みたいな)の前で何かを待ってる…と思ったら、どうやら学校の送迎バスの目印らしい。そこで待つというのも可愛らしいし小学生も可愛かったのでほっこり。

ちなみにテュービンゲンはリヒテンシュタイン城やホーエンツォレルン城に行くのに丁度良い場所にある。城めぐりがしたい人にはお勧め。

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この時期の公園は落ち葉がすごい


ぐるっと散策したのち、ハイデルベルクに向かう。結構距離があり、列車での所要時間はおよそ3時間半。


ハイデルベルク駅からメインの大通りまでは割と遠いので、駅前からバスを利用するのをお勧めする。自分はこういう時、バスに乗ること自体が手間に感じてつい歩いてしまうが。
ハウプト通りというのが城下町のメインストリート。観光客も地元客も多くかなり賑わっていた。服屋や本屋、土産物屋も多いのでドイツらしい買い物がしたければここはかなり良いかもしれない。

通りをまっすぐ進んで右に曲がると、ハイデルベルク城へ昇るロープウェイ乗り場がある。いつも人が並んでいるらしくわかりやすい。券売機で券を購入して列に並ぶ。混んでいると窓口とロープウェイの列の見分けが付かないので前の人に聞いた方が良い。ハイデルベルク城は城下町を見渡せる位置にあり、城そのものも見ごたえがあった。

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テュービンゲンでゆっくりしすぎて時間がシビアだったので、急いで駅へ戻ってフランクフルトへ。

ちなみに夜20時以降のRBは車両によっては、修学旅行生のいる車両に乗ったか!?って気持ちになるくらい煩かったりする。勿論だが、携帯を上着のポケットに入れたまま寝るとか(自分はそもそも普通列車で寝ませんが)はしてはいけない。起きたら携帯がなくなってた、という友人がいたが、そういうのは警戒心がないのが悪いので同情の余地がほぼない。


ここまでの街の都会度はこんな感じ。
ミュンヘン(神戸)>ヴェネツィア(都会だが観光名所が多過ぎて京都の神社仏閣と嵐山だけを組み合わせたみたいになってる)>ハイデルベルク(田舎寄だが城と城下町一帯が栄えてる)>テュービンゲン(田舎、確かに大学街)>ロイトリンゲン(田舎、駅前だけ栄えてるやつ。神奈川っぽい。ちょっとバスに乗るとすぐ山道に入る)